■4月例会 報告 (平成19年4月9日)


4 月例会が 9 日(月)長浜商工会議所大ホールにて開催され、講師に ” 祝祭プロデューサー ” の今岡寛和氏を迎え「都市と祝祭」と題して講演をいただきました。今岡氏は自らを祝祭プロデューサーとして、ヨーロッパのルネッサンス・バロック期から今日に至る「光を駆使した祝祭芸術」の起源と成熟の過程を研究、国内のみならず西欧諸国でも様々なイベントを手がけてこられた方です。例会では代表作の神戸ルミナリエの話を中心に、祝祭について熱心にお話いただきました。祝祭の原点は君主制時代にあり、主と民とが祝祭という凝縮した非日常の時と空間を共有することで、集い、語らい、驚き、喜び、そして感動して心の糧を生み出すものであったとされます。また人々へメッセージを効果的に伝えるコミュニケーションの手法であったとも言われています。氏は有形な物に価値観を置いていたバブルの崩壊を機に、不透明な時代と言われる 21 世紀のキーワードは ” 無形の価値を生み出す祝祭である ” との思いを強めておられました。そんな中、1995年に阪神淡路大震災が起こり、当初東京で企画されていたルミナリエを、急遽神戸に変更されたそうです。神戸ルミナリエには、象徴的に使われる ” 鎮魂 ” や ” 希望 ” という想いだけではなく「誰も見たことのない光り輝く世界を創ることで、震災による沈んだ気持ちや、喜びこと・楽しむことに対する恐怖からの ” 心の解放 ” 」という想いを、密かなしかし極めて重大なキーワードとして込めていたと今岡氏は語られました。また 2 年目のスタッフとの方向性の食い違いや、祝祭ルミナリエが本来持つ ” 無形の価値 ” を理解、定着させる時の苦労などもお話いただきました。何のために、誰のために、何を伝えたくて祝祭をするのかをしっかりと明確に定めて進み、集まった人々の笑顔を見ることが喜びと語る今岡氏のお話は非常に参考になり、私たちの今後の活動に活かせる多くのヒントを与えていただきました。講演後は、「開校! JAYCEE 教育塾」が行われ、総務・広報委員会が灯りの森創設委員会からトップを奪う白熱した展開となり大いに盛り上がりました。

 





   
   
 

 

   


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