■「わいわい村2007」〜みんなのチカラ。まちへの想いをカタチに〜の報告

「わいわい村2007」〜みんなのチカラ。まちへの想いをカタチに〜が、8月25日(土)、26日(日)の両日にわたり1泊2日の日程で開催された。事業を主催した中高生わいわい村推進委員会は、「湖北力再生マスタープランが提唱するわいわい村≠ニは、新しいコミュニティを作り出すシステムであり、その中心に据えるべきは、地域の大人と子どもを繋ぐ要の存在と言うべき中高生=ジュニアリーダー≠ナある」という見解から、中高生が核となって地域のことを考え、その想いを形に変えるために協力しながら活動できる組織として設立された。この委員会は旧長浜、旧浅井、旧びわ、高月の地区ごとに置かれる4つの部会から成り、中高生統括リーダーである長浜北高校の石地順一君のもと、各部会長にそれぞれの地域に居住する高校生が就くことにより、まさしく中高生を主体とする組織編成になっている。中高生わいわい村推進委員会は事業に至るまで幾度となく中高生わいわい会議を開催し、議論を重ねている。その中で自分たちのまちをよく知ってもらい、同様に他のまちもよく知ることで、地域間のコミュニケーションを図っていく手法として考え出されたのが「ドミノ倒し」であった。キーワードは地域のカラー=B地域別わいわい会議では、事業に参加する小中学生の子どもたちとジュニアリーダーらが協力して、自分たちが住んでいる地域の特色をドミノで描いたり、積み上げたりして表現する方法を練った。こうしてジュニアリーダーが主体となって企画・運営・検証を行なう事業「わいわい村2007」〜みんなのチカラ。まちへの想いをカタチに〜は誕生したのである。
今回の事業を開催するにあたって(社)長浜青年会議所は、中高生わいわい村推進委員会の事務局である地域教育推進委員会を中心に、ジュニアリーダーの自主性を最大限に尊重しながら、対外折衝、動員、運営などの中高生には負担となる部分のサポートや事業当日の実働部隊として縁の下の力持ち≠ノ徹した。
事業当日は快晴で、じりじりと夏の太陽が照りつけ残暑が厳しい。開会式まで間もない体育館の中はうだるような暑さである。参加する子どもたちが熱中症にならないよう十分な休憩計画をたて、また看護師が常駐するエイドステーションを設けるなどして健康対策は万全。ジュニアリーダーの児玉泰志君の司会進行でいよいよ開会すると、鹿城理事長の挨拶の後、中高生統括リーダーの石地順一君から事業の趣旨説明が行われ「同じ目標に向ってみんなでがんばろう」と熱い檄がとんだ。
そして地域ごとのグループに分かれて、ひたすらドミノとの格闘…慎重に、時に大胆にドミノは着々と並んでいった。集中力が高まるにつれ、体育館の中は静寂に包まれていく。と、突然その静寂を切り裂くように子どもと大人の絶叫が響き渡る。呆然と見つめる視線の先には完成間近の仕掛けが一瞬にして倒壊している無残で、美しい光景が広がっていた。作っては壊れ、作っては壊れの繰り返しだが、子どもたちが根気よく諦めずにトライする姿が何とも頼もしかった。JCメンバーも何だかんだ言いながら、ドミノの魅力に見事にはまっていった。18時に作業を終了し、夕食のバーベキュー会場に移動。ジュニアリーダーがグループの小中学生メンバーに「よう頑張ったな」と言って、肉や野菜を焼いて取り分けている。とても微笑ましく、短い時間であるが同じ目標に向って努力しているという仲間意識の芽生えが垣間見られた一場面だった。子どもたちはバーデ浅井で入浴後、B&Gの宿泊施設に戻り一日の反省と翌日の作戦会議を行った。そして明日に備え早めに就寝といきたいところだが、高校生がギターを弾いたりして、暫し楽しいひと時を過ごした。
第2日目、8時半にドミノ会場へ。午前中はみっちりとドミノを並べる。この頃にはドミノが体育館の床の大部分を占領し、ふとした仕草にも気を抜けなくなってくる。昼食後は宿泊所で各グループが手がける作品のプレゼンテーションが行われた。描いた作品に対する想いや、苦労した点、特に力を入れた点などを発表することにより、自分たちの作品だけではなく、他のグループの作品に込められた想いをも共有することができた。ドミノ並べもいよいよ佳境、既に完成しているグループもあれば、度重なる倒壊でドミノ倒しの開始、16時に間に合うか微妙なグループも出てきた。しかしJCメンバーも加わり必死のラストスパートで見事に完成。そして集大成であるドミノ倒しのときを迎える。ドミノの周りをJCメンバー、ジュニアリーダー、参加した小中学生、その保護者ら多くのギャラリーが取り囲み固唾を呑んで見守っている。スタート地点に各地域のグループリーダー4名がスタンバイし、司会者の合図で最初のドミノを倒すと、白い本線が一気に走っていった。時間にして約10分、2日間必死になって並べた11万個のドミノは、美しい軌跡を残して倒れ、JCメンバー渾身の作品である巨大からくり装置へと続き、最後にくす玉が破裂してフィナーレを迎えた。それは、みんなの想いがひとつになった瞬間だった。倒れた自分たちの作品の前で、仲良く肩を組み笑顔で記念撮影をする子どもたち。短い期間ではあったが同じ目標に向って努力し友情を育んだ経験は彼らの貴重な糧となるだろう。
事業はわいわい村≠フ更なる発展の可能性を示しつつ、大成功のうちに幕を閉じた。

   


     
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