■10月例会の報告 [平成19年10月9日]


10月例会が9日(火)、長浜商工会議所大ホールで行われた。講師に慶應義塾大学医学部准教授で、医学博士の向井万起男氏をお迎えし、「夢に向けたパートナーシップ」と題してご講演いただいた。氏は、妻であるアジア初の女性宇宙飛行士′井千秋さんとのエピソードをアメリカ航空宇宙局(NASA)での経験を織り交ぜながら、とても楽しくお話して下さった。
その中で、宇宙に飛び立った妻、向井千秋さんとの交信の話が印象的である。NASAの規則で、スペースシャトルの飛行中、宇宙飛行士とのプライベートな交信は配偶者にのみ特権的に認められている。他の宇宙飛行士の妻は、「あなた頑張ってね…私待ってるわ」とハンカチを手にし、瞳を潤ませ、悲壮感を漂わせながら交信室から出てくるのに対して、向井氏は、命を懸けて宇宙に飛び立った不安だらけの妻に、それ以上心配をかけぬよう、また激務の中、少しでも心の休息が得られるように、千秋さんを「楽しませること」を第一の目的に、時にはあっと驚くような変装をしたり、とにかく下らない、お馬鹿な話をしたりして、二人で大笑いしたそうだ。千秋さんが帰還後に、その時の様子を収めたビデオテープをNASAの職員がプレゼントしてくれたそうだが、マスコミの再三の取材にも、そのテープは未だ公表したことはなく(「あまりに恥ずかしくて他人に見せられるものではない」と向井氏)、二人だけの大切な宝物となっている。
私達は、とかく自分自身の不安や心配が先に立ち、相手の置かれる状況が見えなくなってしまうことがあるが、氏が話されるように、自分のことだけを考えるのではなく、いつも相手の立場や状況を考えながら接することができるよう、今一度自分自身に問いかける貴重な機会となった。

 

 





   
   
   

 

   


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