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■5月24日・25日開催 開催致経営セミナー事業のご報告


(社)長浜青年会議所は5月24日・25日の両日、
長浜商工会議所にてジャイロ総合コンサルティング(株)の綿貫有二氏を講師にお招きして一般の方も
ご参加して頂き「〜めざせ新企業!!〜 第一章 戦略的思考向上研修」を開催いたしました。

2011/5/24
初日は長浜青年会議所メンバー演出によるよくある商店街店主の将来の展望に対してのやり取りを描いた演劇で幕を開け、
広い視野から自社の特徴は何か内部環境の分析をするため “SWOT分析”を用いた講義がなされました。

SWOTとは@S(Strengthes)=強み、AW(Weaknesses)=弱み、BO(Opportunities)=機会、CT(Threats)=脅威、
これらの4つを組み合わせて戦略を形成する方法で、そこから生み出される“ものを売るための『仕組み』”や競合企業との
『差別化される部分の“見直し”』は隠れたダイヤモンドを見付けることに等しいと言われるほど綿貫氏は内部環境分析の大切さを強調されました。
会場は8つのテーブルに分かれ、1テーブルに8人程が座り、1テーブル毎に一つの企業ケースを当てはめてSWOT分析を発表し合いました。

この不景気の時代、新しいことを始めるより今あるものをどう生かすかが大事であり、その強みと弱みを知り、 強みと思えるものもその裏には弱みがあり、その反対に一見弱みだと思われる裏には実は強みもあり得る。
それは見る人によって変わるということ。
ひとつの例を出されました。創業120年の老舗そば屋は昔ながらの蔵での営業で地元の素材を使い、連日行列のできるほどのたいへんな人気店でした。
その店主は行列を成して待つお客様のためにと2階建てのモダンな建物に改装しました。
しかし、その後僅か半年で倒産。なぜか?そのそば屋は小さいながらも昔ながらの雰囲気が人気だったのです。
弱みと思っていた部分が実は強みだったことの例えでした。 「自分の視点に拘り過ぎない。買い手の視点を大切にすること。」が重要だということです。

SWOT分析の発表では多種多様な業種とそれに対する個人個人の意見が見出され、あるテーブルからは厳格な意見が、 あるテーブルからはユーモア溢れる意見が出され、様々な角度から見た考え方があることに気付かされました。
綿貫氏は「今回のようにいろんな業種の人と話し合う機会を大切にし、頭を柔らかくすること」とここでも自分の視点に拘り過ぎないことに重点を置かれ、 また「今までのマネージメントは“正しく”仕事を行うことだったが、現在に至るまでに“正しさが”変化してきており“正しい”仕事を行うことが現在のマネージメントである。変わらなければならない。」と初日を締めくくられました。

2011/5/25
二日目は前日のSWOT分析によってより必要であることが認識された売り上げをあげるための“仕組み”をテーマに講義いただきました。 「どの様な企業でも最後には“売る”という行為が必要であるが、しかし売ることは簡単。
売り続ける、売れ続けることが難しい。その“仕組み”を持つ会社が強い会社である。」「商品で差別化することが難しくなった。 そのため確かに珍しいものが売れるが、しかし売れ続けることはない。また商品を変えることは難しい。 だから売れる仕組みを作ることが大事である。」とのことでした。

綿貫氏自身が以前地元長野の地から専門学校を全国展開する過程での失敗談から“仕組み”作りにはターゲット(誰に売るか)の絞り込みが 大切であることの説明をされました。ターゲットが決まらなければマーケティングも決まらないということからでした。
例えばAハンバーガーショップとBハンバーガーショップの場合。Aハンバーガーショップは幅広い年齢層に親しまれるために子供でも買える100円バーガーを始めた。
これはたとえ質が落ちてもターゲット自身が味に拘っていないこと、それよりも手軽に誰でも買えることを優先として出された答え。
それに対しBハンバーガーショップはお客様の注文に合わせて受注生産方式。そのため質は良いが値段は高め。大人のニーズに合わせた設定で、 それぞれがターゲットに合わせて展開している。「ターゲットをより詳しく絞ること。絞れば絞るほど売り方は楽になる。」とターゲットの絞り込みの重要性を強調されました。

続いて営業・販売についての講義。ここでも自分の視点ではなく相手の立場に立つことが大切であり、
「まずは相手の心理を読み、何を困っているのかを知る。商品の説明は二の次である」なぜなら人間が物を買う時は何かしらの問題を抱えているからであり、 それを解決したいからであるということです。例えばカメラが欲しいのは何故か?壊れたからなのか、もともと持っていないからなのか。 理由が異なれば勧める商品も当然違うということ。値段だけの提案は何も解決しない。
問題の解決のお手伝いをすれば自ずと商品は売れる。「昔から営業は自分を売ること。人は自分を理解してくれた人、信頼した人からものを買う。」 「結局は一人対一人。手を抜いたりテクニックに走らず、当たり前のことが当たり前に出来ればいい。もう一度昔に戻ることも大事。」と営業や販売に対して、 ここでも相手の立場に立ったものの見方が大切だと締めくくられました。  

二日間に渡る講義でしたが、たくさんの様々な業種の来場者が真剣に耳を傾けておりました。
綿貫氏のご講話は企業の枠を超えて人と人とが接し合う社会の中で根幹として大切な部分を改めて教えて下さったようにも思えます。
綿貫氏のユーモラスな人柄による非常にわかりやすいこの度の講義は大盛況で幕を閉じました。  
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